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ED(勃起障害)

■EDとは?

現代において決して珍しい病気で無くなったED(勃起障害)ですが、ここではまずはその定義そのものをみていきたいと思います。

EDとは「満足な性交渉をするために十分な勃起を達成できない、あるいは維持できない状態」あるいは「通常性交のチャンスの75%以上で性交ができない状態」(日本性機能学会の定義)とされています。

上の定義では非常に範囲が広く、どこまでがED(勃起障害)を指すのか、明確ではありません。

例えば、10回の性交渉で10回とも全く勃起ができない状態であれば、EDで間違いないと思います。では、3回に1回ではどうでしょうか。上の定義上では当てはまりませんが、私自身の経験では3回に1回でもかなり性交渉の際、不安でした。

また、性交渉の途中に勃起を維持できなくなるケースが続く場合もEDの可能性があります。

程度の差はありますが、自分が性交渉に悩みを感じるようになることが多くなった時はEDの可能性を疑ってみる必要があるでしょう。

しかし、いわゆる心因性が原因の「機能性勃起障害」の場合、心的ストレスや疲労などが原因の場合もあります。そういった場合は一時的に十分な勃起を得られないケースもありますので、「最近ちょっと…」という時に、早急に自分の事をED(勃起障害)と決め付けることは賢明な判断とは言えません。

また、上の「機能性勃起障害」の原因でもある様々な心的ストレスや疲労を長期間に渡って蓄積しますと深刻なED(勃起障害)に発展する可能性もありますので、注意が必要です。

※補足 インポテンツとED(勃起障害)は違います。インポテンツは「性的不能」のことを指してEDとは区別され、最近ではヨーロッパやアメリカを中心に使用を控える風潮があります。また、EDは大変神経質な病気です。患って悩んでいる人は風邪をひいたように人前では自分の事を、EDとは公言しにくいものです。そういった意味でも、EDに悩んでいる人のことに配慮して、できるだけインポテンツという言葉は慎重に使用した方がいいと思います。


■EDの種類

現在ED(勃起障害)に万能といえる処方はありません。 とは言え、ED(勃起障害)を克服できるケースも数多くありますので、まずはED(勃起障害)にはどんなものがあるかを見ていきましょう。

では順に説明させて頂きます。


【機能性勃起障害】

機能性というと身体的と考えてしまいそうですが、こちらは心理的な理由や精神的な理由により性交渉の際に充分な勃起が得られない状態のことを指します。具体的には不安やストレス・心の病・自分の性器や性行為能力への不信等が挙げられます。

【器質性勃起障害】

こちらは身体的な理由により性交渉の時に必要充分な勃起が得られない状態のことを指します。具体的には陰茎の支配神経、血管、組織などの障害や内分泌機能障害などが挙げられます。内分泌機能障害の一つには男性ホルモンの低下が挙げられます。

【混合型勃起障害】

混合型には二種類ありまして、一つ目に上の機能性勃起障害(心因性)と器質性勃起障害(身体的)が併発しているものがあります。心の病であるうつ病が影響を与えていて、さらに内分泌機能障害などが症状として表れているケースなどが具体的に挙げられます。

二つ目に挙げられるのは、糖尿病や高血圧、腎不全、泌尿器疾患などの疾患により、神経や血管、ホルモンが正常に機能せずに起こるケースです。これは基礎疾患との併発になります。

【その他の勃起障害】

加齢によるものや投薬の副作用による内分泌機能障害からくる勃起障害、原因不明のものがあります。

大まかに分類して大体上の4種類に分けられます。次にそれぞれの対処方法などを説明していきたいと思います。


■EDへの対処方法

ここでは、ED(勃起障害)への様々な対処方法についておおまかに見ていきたいと思います。ED(勃起障害)の種類についてまだ知らないあるいはご覧頂いてない方はこちらからどうぞ。

それでは、順を追って説明したいと思います。

まずは、心因性が原因の機能性勃起障害の対処方法について。

機能性勃起障害については、その特性からカウンセリングをはじめとする心理療法がその対処方法になります。ただ、その原因が一時的な疲れやストレスといったこともありますので、早急に自分のことをED(勃起障害)と決めつけるのはあまりよい判断ではないと思います。

例えば、ストレスチェックを行ったりすることで、まずは自分の生活や環境を見直してみることも大事です。実際に私は生活環境の改善を行うことがED(勃起障害)克服への最初の一歩でした。(※症状が重い場合は内科を訪ねましょう。)

次に身体的な原因による器質性勃起障害方法について

器質性勃起障害の場合は、その特性から医師による適切な処置が必要となります。まずは専門医を訪ねることからはじめましょう。

次に混合型勃起障害の対処方法について

混合型勃起障害には機能性勃起障害(心因性)と器質性勃起障害(身体的)が併発しているものと基礎疾患(糖尿病や高血圧、腎不全、泌尿器疾患)との併発がありますが、いずれも医師による適切な処置が必要となりますので、専門医を訪ねましょう。

・その他の勃起障害の対処方法について

加齢による勃起障害については、現在のところこれといったはっきりとした原因は認めらていないようです。ただし、100歳を超えるような高齢の方を除けば諦める必要はなさそうです。その他、原因不明のものなどは医師の判断を仰ぐことが賢明であると思われます。


■EDと治療薬

ここでは、ED(勃起障害)とくに器質性勃起障害に処方する治療薬、そして厚生労働省に認可されているバイアグラ、レビトラについて見ていきたいと思います。

EDの治療薬には勃起剤、バイアグラ、レビトラや漢方系(強壮剤)がありますが、現在治療薬として日本の厚生労働省から薬として承認されているのはバイアグラ、レビトラです。ですから、バイアグラ、レビトラ以外の治療薬を使用する際はその内容を確かめて使用することが必要です。

バイアグラ、レビトラの有効率

基礎疾患の重症度にもより多少開きがあるものの機能性、器質性の原因を問わず、70%~80%と非常に高い有効性を誇ります。ただ、バイアグラそのものは性的興奮剤ではありませんので、飲めば勃起するという類いの薬ではありません。

バイアグラの安全性

ほとんど全ての患者さんが内服できる極めて安全性の高い薬剤です。副作用は顔面紅潮、頭痛などが10%前後。また、長期の使用にも習慣性はなく、効果の減少は見られません。

ただし、ニトログリセリン系の薬と24時間以内の同時服用は厳禁で、生命にかかわる副作用が発生する可能性があり、絶対に服用を避けなければなりません。

参考までに女性に対する使用はいくらか報告されていますが、その効果は主にクリトリス、膣粘膜の膨張・うっ血です。性感がアップする、よく濡れるなどの効果もあるようですが、まだ公式な研究結果は発表されていません。

レビトラの安全性

バイアグラとほぼ同様の安全性があると言われています。

ただし、バイアグラ以上に同時服用が禁止されている薬がありますので注意が必要です。また、私の個人的な経験としてレビトラの方が副作用がそれほどきつくありませんでした。

ここからは個人的な見解になりますので、興味のない方は飛ばして頂ければと思います。私自身(機能性勃起障害:心因性)、バイアグラ、レビトラは数回使用したことがあるのですが確かに即効性はあります。ただ、それらの薬がないと勃起しないことがあり、それらの薬がないと不安という心理的な負担や、副作用の偏頭痛、長期間に渡って使用するのは経済的な負担が大きいことを考えまして、何とか自然にED(勃起障害)を克服することを考えました。

ですが、有効性や安全性、即効性を考えますとバイアグラ、レビトラは非常に価値のある治療薬と言えます。

※海外ではバイアグラ・レビトラと同様に安全性が高く、広く使用されているシアリスですが、現在のところまだ日本では厚生労働省からの認可は出ていませんので割愛させて頂きました。


■EDは恥ずかしくない?

ED(勃起障害)はデータとして、とても繊細で相談しにくい病であることが表れています。

医療従事者に相談しても問題と考えてくれないだろう(68%)、もしくは相談すると医療従事者のほうが困ってしまうだろう(71%)という理由から平均5 年間我慢したあと、一念発起して治療を受けようと考える。(引用元:札幌医科大学泌尿器科)


実際かつてはEDに悩まされた私も最初は、つらいというよりも恥ずかしいという感情の方が大きかったです。

ところがEDを調べていくうちに、ここ日本だけでもかなりの方々がEDに悩まされていることを知りました。

1998年の日本性科学情報センターの疫学的調査によりますと、わが国31歳~79歳の男性のうち、完全なED患者は260万人、中等度は870万人と、計1130万人にも上っています。またここには軽症の方は含まれていません。

もし軽症の方も考慮にいれますと少なく見積もっても1500万人程度になりそうです。1500万人と言いますと、上の年齢層の日本の男性の4~5人に1人という割合です!

悩んでいらっしゃる方が多いからといって必ずしも恥ずかしくないとは言えませんが、上のデータを見ても「なぜ、自分だけ…」という風に深く悩む病気では決してなさそうです。

そもそも恥ずかしいという感情は人によってその程度は様々ですので、EDは恥ずかしくないとは言い切れないのは当たり前ですが、何か特別な病という風に特別視する必要は全くなさそうです。


■EDとセックスレス

日本性科学学会ではセックスレスを以下のように定義しています。

「決まった性的パートナーがいて、単身赴任や入院などの特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交、あるいはセクシュアル・コンタクト(裸で抱き合って寝るなど、当人同士が性行為と考えている性行為全般)が1か月以上なく、その後も同じ状態が長期にわたることが予想される場合」

EDは100%克服可能な病とは言えませんが、セックスレスの原因になるほどの病では決してないはずです。ですが、機能性勃起障害にしろ器質性勃起障害にしろ、その他の勃起障害にしろ本格的に治療する場合はある程度時間がかかります。ですから治った後のことも考えて(セックレスにならないために…)、治療に臨んで頂ければと思います。


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