バイアグラ
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バイアグラ(Viagra)はファイザーが製造・販売する勃起不全(ED)の治療薬。
化合物名はシルデナフィル(Sildenafil)。一般には商標名であるバイアグラという名称が用いられている。
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■作用メカニズムと副作用
バイアグラ(シルデナフィル)は、生体内でサイクリックGMPの分解を行っている5型ホスホジエステラーゼ (PDE-5) の酵素活性を阻害する。これが陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して血管を拡張させ、血流量が増えることによって機能すると考えられています。
ただし、この作用メカニズムは心臓病の治療に用いるニトログリセリン等の硝酸塩系薬剤と同様のものであるため、副作用として血圧の急激かつ大幅な低下や、心臓への酸素供給に支障をきたす狭心などがあらわれることがある。特に同薬服用時に狭心発作に見舞われ、救急病院に搬送された際、服用者が同薬使用を告げずに硝酸塩系薬剤を投与され、症状が悪化・最悪の場合には死亡するケースも見られます。
ファイザー側はこの同薬に関する問題に対して、医師・薬剤師への禁忌情報の提供を行うと共に、錠剤パッケージ裏にニトログリセリン等硝酸塩系薬剤との併用が出来ない旨を記載しています。
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■バイアグラに絡む社会現象
勃起不全は男性にとって、アイデンティティへの脅威であると共に、専門医に対しても相談しにくい症状です。このためインターネット上の通信販売等に於いては一定量の市場が存在する。その一方で、迷惑メール等の宣伝行為を行う、前出の個人輸入代行による業者も多く、これら業者の活動が、一般のインターネット利用者からは問題視される事態も発生しております。
特に迷惑メールでは、無差別に送信される事もあり、また用途(性行為に関する不具合を改善する治療薬)に絡んで、本来これらの情報に触れるべきではないと考えられている児童等に対しても同種の広告が届く事もあるため、ネット上の社会問題となっている。一方、同薬の効能が世間に広く知られるにつれ、ニセの薬品を高値で売りつける業者もあるとされ、こちらも問題となっています。
また日本国内では販売が認可されていない100mg錠を扱う業者もあり、2003年10月6日には同錠を扱った仙台市の業者が逮捕される事件も発生しています。
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■コピー版バイアグラ
成分がバイアグラと同等とされる薬品も発売されております。インドの製薬会社が製造しているこの薬品はカマグラ・カベルタの名称で発売されています。一般的に医薬品に関する特許には「成分特許」と「製法特許」の2種類がありますが、インドでは「成分特許」が認められていないため、製法さえ異なれば成分が全く同じ物であっても合法的に薬品を製造販売することが可能です。そのためインドでは多くのコピー薬品が作られ正規の薬品よりも安価で販売されています。カマグラ・カベルタもその一つで効果は殆どバイアグラと同じですが、価格は概ね3分の1ほどです。これもバイアグラ同様、インターネットなどで個人代行輸入業者が取り扱っているようです。
なお、バイアグラ自体の特許は依然有効であるので、これはいわゆるジェネリック医薬品ではございません。
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■バイアグラは精力剤?
バイアグラはインポテンス(男性の勃起不全)の薬です。すなわち「性欲があるのにもかかわらず、勃起しない」という「病気」の薬なのです。決して精力剤ではなく性欲を高める作用もないのです。以下に勃起のメカニズムとその障害について説明します。
性的刺激の信号が陰茎に伝えられると、陰茎の血管平滑筋でNO(一酸化窒素)が産生され、これが血管拡張作用を持つサイクリックGMPという物質を産生します。これが陰茎の血管平滑筋を弛緩させ、その結果血液が陰茎の海綿体に流入し勃起が起こります。 一方ホスホジエステラーゼ5(PDE5)という酵素は、サイクリックGMPを分解してしまいます。インポテンスの男性では、この酵素が異常に働き過ぎ、サイクリックGMPの作用が血管平滑筋に及ばないために、勃起が起こらないのです。バイアグラは酵素PDE5の働きを阻害することにより、サイクリックGMPを介して間接的に「勃起」という薬理作用を発揮させる薬なのです。ですからもともと性欲の欠如している人が(NOもサイクリックGMPも産生していないから)服用しても全く効果は期待出来ないのです。 バイアグラが作用するPDEは中枢神経、循環器、網膜、消化器、血球系などの組織にも広く分布している酵素で、(その内PDE5は陰茎以外の血管平滑筋、血小板にも分布)、そのために頭痛、顔面紅潮、消化不良、視覚異常などの副作用があり、特に心臓の薬として使われているニトログリセリン等の硝酸剤(窒素Nを含む)との併用で、急激な血圧低下を起こし死亡(多くは腹上死という)する例が米国で多発しています。
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